診療拒否とワクチン忌避、コロナの負の遺産を考える【時流◆マスクオフ下の感染症】
――COVID-19対策としての行動制限は、COVID-19以外のさまざまな感染症の全国的な流行も抑えてきた面があったと思います。行動制限がなくなることで懸念される感染症はありますか。
まずは輸入感染症だと思います。COVID-19の新しい変異株を含めての輸入です。
感染症は人間が実際に移動し、対面の伝達が可能な距離に近づいて、その感染症の特徴にあった感染様式――性感染、飛沫感染、接触感染、空気感染――を満たして初めて感染しますから、さまざまなレベルで行動が制限されると広がりません。具体的には、リモートでコミュニケーションをとっている間はうつることはない。従って、コロナ対策の行動制限によって本当に減ったのは輸入感染症です。...
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