1. m3.comトップ
  2. 臨床ニュース
  3. 血尿診断GL、10年ぶり大幅改訂

血尿診断GL、10年ぶり大幅改訂

2023年6月29日  m3.com編集部

日本においては、多くの人が幼少期から一生涯にわたり何度も受ける検尿。初期症状が目立たない小児科、腎臓内科、泌尿器科領域の関連疾患を発見するために実施されており、多くの医師・医療従事者にとって基本的情報や最新知見のアップデートが重要と思われる。6月、血尿診断ガイドライン(以下、原則「本GL」)が刊行された。前回版(2013年)から10年ぶりの大幅改訂となった。顕微鏡的血尿例に対して、一般医家で糸球体性血尿と非糸球体性血尿の鑑別を実施した上で、腎臓内科または泌尿器科の専門医への紹介を判断すること、泌尿器科では、尿路上皮癌のリスクを階層化して、行うべき検査を提案するなど、実践的な内容が盛り込まれた。改訂委員による第66回日本腎臓学会学術総会(6月9-11日、横浜市)でのシンポジウムの内容を交えて紹介する。(取材・まとめ:m3.com編集部・坂口恵)...