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鼻出血に対する漢方薬の使い方

2023年12月20日  羊土社

鼻出血は鼻汁に血液が混じる程度から鼻腔から溢れるように大量に出血する状態までさまざまである。大量出血は耳鼻科医による専門的な治療を要するが、軽度の出血は漢方薬が奏効する。止血処置に漢方薬を併用することが望ましい。 <よく処方する漢方薬の一覧>  <よく処方する漢方薬の詳細> 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)<出典:外台秘要方> 小見出しが入ります。 ◆ 構成生薬(↑:体を温める生薬、↓:体を冷ます生薬、:副作用に特に注意する生薬) 黄ごん(おうごん)↓、黄連(おうれん)↓、山梔子(さんしし)↓、黄柏(おうばく)↓ ◆ 特 徴 すべて冷やす生薬のみで構成されており、いわゆる熱(炎症)を冷ます効果が強い薬である 鼻出血以外の出血にも効果あり(喀血、吐血) 便秘がある場合は三黄瀉心湯を併用する ◆ 身体所見(四診) のぼせ、赤ら顔、目の充血、鼻出血 胸がモヤモヤする 心窩部のつかえ感 イライラ、落ち着かない ◆ 各社の漢方薬と適応症 ツムラ、クラシエ、コタロー:鼻出血、高血圧、不眠症、ノイローゼ、胃炎、二日酔、血の道症、めまい、動悸、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症 ◆ Tips 効果不十分のと...