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不眠症に対する漢方薬の使い方

2023年12月27日  羊土社

POINT  不眠の訴えに対するベンゾジアゼピンの安易な投与は耐性や依存症の問題があり控えるべきである。漢方薬は症状により選択をする必要があるが、耐性・依存症の問題はない。寝る前の服用では用量を増やす必要がある。 <よく処方する漢方薬の一覧> 他に使用が検討される漢方薬 三物黄湯(さんもつおうごんとう):手足の火照り、ムズムズ脚症候群で眠れない場合に使用する 大柴胡湯(だいさいことう):体力充実していて、ストレスで眠れない場合に使用する 甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう):ヒステリーやパニック障害のある不眠に使用する 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう):黄連解毒湯と類似、便秘がある場合に使用する 抑肝散(よくかんさん):抑肝散加陳皮半夏と同様に使用する 猪苓湯(ちょれいとう):夜間の頻尿や口渇を訴えて不眠となる場合に有効...