75歳、女性。腎硬化症のため2年前から血液維持透析を受けているが、自尿は保たれている。数日前から徐々に食事量が減り、傾眠状態となったため当院に救急搬送された。右尿管結石による閉塞性腎盂腎炎と診断し、尿管ステント留置とセフメタゾールナトリウム点滴静注で治療を開始した。入院後は抗凝固剤にヘパリンを用いて週3回の透析を継続し、感染症も順調に回復していた。入院5日目、看護師から「透析穿刺部の血が止まりません!」と報告があった。透析から時間をおいて採取した血液検査では高度の凝固異常があることが判明した。...
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