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関節リウマチ・脊椎関節炎の画像読影

2024年5月15日  メジカルビュー社

関節リウマチ(rheumatoid arthritis;RA)と脊椎関節炎(spondyloarthritis;SpA)は、臨床で遭遇しうる代表的な炎症性関節炎である。RAの脊椎病変は圧倒的に環軸関節に好発し、症状としては亜脱臼が有名である。一方、SpAは環軸関節を侵すことは非常にまれで、症状としては椎体間の骨性架橋や椎間関節の強直などが有名である。 画像検査 単純X線写真:最も簡便に骨変化を評価することができる。屈曲位・伸展位といったストレス撮像が可能である。 CT:被ばく量が増えるものの、単純X線写真より詳細に骨評価が行える。解剖学的な重なりをなくすことで、骨びらんや骨増殖を感度よく検出できる。 MRI:骨変化より早く出現する滑膜炎や骨髄浮腫/骨炎といった所見が検出でき、脊髄の状態を評価できる。 鑑別疾患 環軸椎亜脱臼(atlantoaxial sublaxation;AAS)の鑑別疾患として外傷、SpAなどのほかの炎症性関節炎、Down症候群、軟骨形成不全症、骨形成不全症、ムコ多糖症、Ehlers-Danlos症候群などがある。 SpAの鑑別疾患は画像所見により異なる。隅角や終...