性暴力被害者への医学的対応のトレーニングを受けたことがない医療者向けの「性暴力被害をうけた子どもと大人の医療対応マニュアル」が3月から公開されている。こども家庭科学研究費補助金「DV・性暴力被害者の医療と連携した支援体制の構築のための研究」班(代表:河野美江・島根大学副学長/松江保健管理センターセンター長)が作成した。全科の医師を対象とした性暴力対応マニュアルが作成されたのは初めて。初動で対応する救急医やプライマリ・ケア医らが、診療前に目を通して要点を把握できるよう必要最低限の内容をまとめたという。研究班代表の河野氏は「医療機関で丁寧に診察してもらえることは回復の一歩」と指摘し、マニュアルの普及に期待を示している。(ライター・永野拓紀子)...
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