「透析を選ばないと医療につながれない」のはなぜか【JSN2025】
2024年11月に上梓された『透析を止めた日』(講談社)が、現在も大きな反響を呼んでいる。第68回日本腎臓学会学術総会(6月20-22日、横浜市)では、総会長を務めた南学正臣氏による特別企画として、著者であるテレビディレクターでノンフィクション作家の堀川惠子氏による講演が行われた。会場となったメインホールは立ち見が出るほどで、参加者の関心の高さがうかがえた。講演の前半では、書籍を執筆するきっかけとなった、夫の多発性嚢胞腎による透析や腎移植、透析再開後に体験した「出口のない治療」の様子が紹介された。(m3.com編集部・坂口恵、2025年6月21日取材、全2回連載) ##中見出し 多発性嚢胞腎、37歳で透析開始 ##小見出し 「腎移植後9年間は夢のような時間だった」 講演の前半、堀川氏は執筆のきっかけとなった夫、NHKプロデューサーだった林新氏の闘病の様子を紹介した。林氏は1980年にNHKに入局し、1990年32歳で多発性嚢胞腎の診断を受けた。家族歴はなかったという。当時、林氏はテレビ番組のディレクターとして国際報道などの現場で、時には徹夜の編集作業や当時、民主化運動と軍事政権のせめぎ...
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