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「月経前症候群(PMS)」四大処方の使い分け

2025年7月16日  南山堂

月経前症候群(PMS)」四大処方の使い分け  今回解説した4処方に対する、PMSをもつ女性の分布を図II-9-1に示します。  縦軸はPMSをもつ女性の割合をとっています。陰陽という病態を横軸にとると、陽の病態に適応となるのは加味逍遙散と柴胡桂枝乾姜湯、陰の病態に適応となるのは当帰芍薬散と半夏白朮天麻湯となります。漢方医学においては、体力の不足を基本とした、抵抗力・反応力が低下した病態を虚、体力の充実を基盤とした、抵抗力・反応力の充実した病態を実と表現します。なお、今回提示した4処方は、虚実の概念においては、すべて虚証に用いられる漢方薬です。PMSをもつ女性は自律神経失調をきたしやすく、虚証の人が多い印象があります。そのため虚証の方剤を使用することが多いのかもしれません。  先ほどの症例を考察してみましょう。月経前の症状がひどいときは、しばしば日常生活に支障をきたすことがあるとのことでした。勤務先の総合病院精神科医師に相談したところ、PMDDの可能性もありSSRIの服用を勧められていました。...