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がんばる女性をサポートする漢方処方―膀胱炎

2025年7月23日  南山堂

◎症例 38歳、女性。花屋勤務。身長165 cm、体重59 kg。 主訴は膀胱炎を繰り返す。 半年ほど前から膀胱炎を繰り返すようになった。とくに夫との性交後には必ず膀胱炎を発症する。泌尿器科を受診したが婦人科での診療を勧められ婦人科を受診。腟がよごれているといわれ、おりものも多くなった。膀胱炎になると排尿痛や残尿感はないが、尿が出にくく排尿量も少なくなる。膀胱炎のたびに抗菌薬が処方され、服薬すると症状は改善した。最近同様の症状を繰り返すため、漢方治療を希望され当院を受診となった。初診時尿検査は異常なし。 疲れやすい、寒がりである、手足が冷える、唾液が少なく口が乾燥しやすい、みぞおちが痛むことがある、月経は順調である。 脈は浮沈中間で、脈力やや弱。舌は正常紅で、湿潤した微白苔を被る。腹力はやや軟弱で、右側肋骨弓下に軽度の抵抗・圧痛があり、小腹不仁しょうふくふじん注)を認めた。 注:小腹不仁とは、下腹部の腹壁の緊張が軟弱で、しばしば表在知覚の低下を伴う状態をいう。この症候は五臓のうちの腎の機能の衰えを意味する(腎とは、精気の源となる物質である精を蓄えているため、...