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高齢者の元気をサポートする漢方処方―認知症

2025年8月13日  南山堂

認知症に対する漢方治療のポイント 認知症の中核症状か周辺症状かに分けて漢方治療を考慮する。 中核症状に対しては八味地黄丸はちみじおうがん、帰脾湯きひとうを用いる。 周辺症状に対しては抑肝散よくかんさん、抑肝散加陳皮半夏よくかんさんかちんぴはんげ、帰脾湯を用いる。 陰陽・気血水・五臓などの漢方医学の基本概念を駆使して処方選択をする。 ◎症例 78歳、女性。住職婦人。身長148 cm、体重64 kg。 主訴はもの忘れ、意欲低下。 ご主人がお寺の住職をしている。半年ほど前から帳簿付けを忘れたり、通帳を紛失したりと、もの忘れが目立つようになった。もの忘れをしてお孫さんたちに何度も聞き返すため、お孫さんたちの口調が強くなり、気持ちが落ち込むことが多くなった。2カ月前に脳神経外科クリニックを受診し、頭部MRIなどの検査で認知症と診断され、ドネペジル5 mgが開始となった。体を動かすこともおっくうで、何事にも意欲がわかないとのことで、漢方治療を希望し当院を受診となった。 疲れやすい、身体がだるい、気力がない、やる気がでない、寒がりである、熱い風呂が好き、寝つきが悪い。...