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川崎病既往の若年成人、緊急入院の院内死亡リスク8倍

2025年9月3日  m3.com編集部

1980年代前半の免疫グロブリン療法(IVIG)導入により、急性期の予後が劇的に改善した川崎病。当時の罹患者が30-40歳代を迎える中、三重大学医学部附属病院周産母子センター病院教授の三谷義英氏らのグループが、川崎病の既往を有する成人患者の晩期の心血管合併症の実態を報告した(JAMA Netw Open. 2025; 8: e2526396.)。全国規模の循環器疾患DPCデータを用いた観察研究は初めて。それによると、20-30歳代の若年成人において、急性冠症候群(ACS)や心不全・不整脈などによる緊急、または非紹介入院による院内死亡リスクが最大8倍に上ることが分かったという。三谷氏らは、二次予防を含む長期的なフォローアップ体制が必要と提言している。(m3.com編集部・坂口恵)...