頻尿に対する漢方治療のポイント
頻尿の多くは加齢に伴う症候であり、脾虚や腎虚を考慮し治療する。
脾虚・気虚には清心蓮子飲せいしんれんしいんを、腎虚には牛車腎気丸ごしゃじんきがんを用いる。
慢性膀胱炎などの下焦の湿熱に対しては竜胆瀉肝湯りゅうたんしゃかんとうを用いる。
肝の失調による心因性頻尿で、気滞を伴う場合は柴胡加竜骨牡蛎湯さいこかりゅうこつぼれいとうを用いる。
◎症例
72歳、女性。事務職。身長161 cm、体重55 kg。
主訴は、夜間頻尿。
2~3年前から徐々に夜間頻尿を自覚するようになった。当初は1~2回程度であったが、最近は5回ほど尿に起きることがある。漢方薬による治療がよいと思い当院を受診となった。
疲れやすい、気力がない、尿の回数が多い、尿をもらすことがある、眠りが浅い、排ガスが多い、手足が冷える。
6年前に夫が白血病で他界し現在一人暮らし。
脈は浮沈中間で、脈力は中間。舌は正常紅で、軽度腫大あり、乾湿中等度の白苔を被る。腹力はやや軟弱で、小腹不仁を認めた。...
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