4 エコーの活用法
近年は画像検査全般で機器、技術ともに目覚ましい発展がみられ、診断に非常に有用なツールとして用いられている。エコーも例外ではなく、検査者の技量による部分はあるが、以前より多くの疾患を短時間で被曝なしに評価することが可能になった。
現在、エコーでどの程度のものまで評価可能なのか、エコー技術を養うにはどういった研修を行えばよいのかについて、述べていく。
エコーが有用な場面
エコーの利点は場所、時を選ばず短時間で画像評価ができる点である。救急外来での救急搬送時、病棟急変時のベッドサイドでの評価、外来でいつもと違う症状を訴えているとき、在宅医療など多くの場面で活用できる。
さらに一般的には心臓、腹部臓器のエコーを行うことが多いが、技術を学べば肺エコー、関節エコー、腰椎エコー、筋膜エコーも可能になり、気胸や肺炎、関節リウマチ、肋骨骨折、腰椎穿刺時のランドマーク、筋膜リリースなど診療の幅を格段に広げることができる。時間が許す限り多種のエコー技術を習得することを推奨する。...
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