花粉症で子どもたちにかかる負荷を見える化するSPIREモデル
SPIREモデルとは?
本章では、ARが子どもたちにもたらす身体的・心理的・社会的な影響について、多面的に述べてきました。鼻症状という一見単純な困りごとの背後には、睡眠の質の低下や学習面でのつまずき、人間関係や感情の不安定さなど、子どもの生活全体に広がる多層的な疾患負荷が潜んでいます。こうした負担をより具体的かつ立体的に理解するためには、「子どものウェルビーイング(心身の健康や充足感)」の視点から整理してみることが有用です。とくに、最近注目されているウェルビーイングの枠組みの1つに、5つの側面から生活の質を捉える「SPIREモデル」があります1)。SPIREモデルは、ポジティブ心理学の研究者タル・ベン・シャハーによって提唱された、ウェルビーイング(心身の健康と満足感)を5つの領域から捉える枠組みです。
SPIREはそれぞれ以下の頭文字を表しています。
S:Spiritual(精神的充足)
P:Physical(身体的健康)
I:Intellectual(知的発達・学業)
R:Relational(人間関係)
E:Emotional(感情の安定)...
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