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予防医療の実践――患者の未来を変える臨床判断の具体策

2026年5月11日  m3.com編集部

(前回のおさらい)  呼吸不全で入院し、重度のCOPDと診断された63歳男性。現在も喫煙しており、定期的な健診も受けていません。今後は同じ思いはしたくない、仕事を続けたいという希望があります。 良い予防医療とは、"思いつきで良さそうなことを全部やる"医療ではない  この方の希望を叶えるために今から我々にできることは何でしょうか?  予防医療は、"思いつきで良さそうなことを全部やる"医療ではありません。科学的根拠に基づき有効性が証明された治療を、優先順位を決めて行う医療です。  エビデンスに基づいた予防医療の推奨を提示している団体の代表が、United States Preventive Services Task Force(USPSTF)です。USPSTFは、プライマリ・ケア医や疫学者などで構成される米国の専門家パネルで、臨床研究を体系的に評価し、予防介入の利益と害を比較し、Grade別に推奨度を決めています(1)。  USPSTFのウェブサイトやアプリを利用すると、年齢、体格、性別、喫煙歴などを入力するだけで、その患者に必要な予防医療を推奨度付きで手軽に知ることが...