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変化は急峻、新遺伝子検査

2014年2月11日  医療変異

画期的な遺伝子検査が次々登場。医師らはどう向き合うか。 例えば、耳鼻咽喉科の診療所で胃癌を診断する動きが現実になっている。 全ゲノムを1万円で読む「価格破壊」の動きも。変化は急峻だ。 星良孝(m3.com編集部) 金沢に「世界的検査」 金沢市のひょうたん町耳鼻咽喉科医院。遺伝子検査を導入した。 日本海に面する地方都市、金沢──。 JR金沢駅からほど近い、浅野川の近傍に開業するひょうたん町耳鼻咽喉科医院院長の石丸正氏は、遺伝子検査を扱う開業医の1人だ。 「血液だけで癌の有無を調べる」という全く新しい方法を取っている。検査するのは診療科とは無関係にも見える胃癌や膵臓癌などの消化器系癌。 新技術にどう向き合うか。医療者には2つの選択肢がある。新技術に追い付いていくか、あるいは背を向けるか。石丸氏は、新しい技術を前向きに取り込む選択肢を選んだ。 「癌」を見ない癌検査 石丸氏が導入した検査は「血液RNAチェック」と呼ぶ。 癌の遺伝子検査と言えば、癌組織を対象とするのが通常だが、「癌組織」そのものを検査の対象としない。患者からの取った血液中のリンパ球を用いるのが特徴だ。 検出するのは、リンパ球の遺...