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切除不能な大腸がんにトラスツズマブ デルクステカンが有望

2021年6月12日  ロイター

(海外がん医療情報リファレンス6月2日付記事を転載)  標準治療抵抗性の切除不能なHER2陽性の大腸がんを対象とした非盲検第2相試験で、抗体薬物複合体トラスツズマブ デルクステカンが「有望かつ持続的な効果」を示した。  HER2増幅は大腸がんの2-3%に認められるが、現在までのところ、大腸がんに対して承認された抗HER2薬はない。  DESTINY-CRC01試験では、トラスツズマブ デルクステカンを評価した。2-3回の前治療を受けた後に進行がみられた切除不能なHER2陽性大腸がん患者78例を対象とした。前治療にはトラスツズマブ デルクステカン以外の抗HER2薬が含まれる。  患者をHER2発現状況によって、コホートA(HER2陽性、すなわち免疫組織化学(IHC)3+またはIHC2+かつin-situ hybridization(ISH)陽性の53例)、コホートB(IHC2+かつISH陰性の7例)、コホートC(IHC1+の18例)に分けた。  患者に、疾患進行、許容できない副作用の発現、同意撤回、死亡のいずれかが発生するまで、トラスツズマブ デルクステカン...