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早期子宮頸がんの低侵襲手術が減少

2021年7月4日  米国立がん研究所(NCI)

 (海外がん医療情報リファレンス6月29日付記事を転載) およそ3年前、大規模臨床試験の結果から、早期子宮頸がんに対する低侵襲手術の成果は従来の開腹手術より劣っていることが明らかになった。LACCと呼ばれるこの試験では、低侵襲手術(ロボット手術を含む)を受けた早期子宮頸がん患者は開腹手術を受けた患者よりもがんの再発率が高く、3年生存率が低かった。 最新の研究によれば、米国で早期子宮頸がん患者の治療に当たる外科医は、LACC試験の結果を受けて治療法を変更したようである。LACC試験結果が発表された後18カ月間で、低侵襲手術で子宮およびその周辺組織を切除(広汎子宮全摘)した患者の割合は58%から43%に減少したことが、4月29日付のNew England Journal of Medicine誌に報告された。 この結果は、LACC試験の結果が最初に報告された2018年前半以降、低侵襲広汎子宮全摘術を受けた早期子宮頸がん患者の数がほぼ同じ割合で減少したことを示した、昨年発表された研究の結果と一致するものであった。 このほか、この最新の研究により、大規模な大学附属医療施設で施行する低侵襲広汎子...