厚生労働省は7月7日、新型コロナウイルスに用いるmRNAワクチン「コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン(SARS-CoV-2)」(販売名:コミナティ筋注、COVID−19ワクチンモデルナ筋注)の使用上の注意に対し、重要な基本的注意の項に「心筋炎」と「心膜炎」に関する注意喚起の追記などを求める改訂指示を出した。国内での報告はなく、海外でも因果関係は不明であるものの、同ワクチン接種後に心筋炎や心膜炎が認められることなどを受けた措置で、医薬品医療機器総合機構(PMDA)が改訂情報を伝えた。改訂指示ではこの他、その他の注意の項を新設し、因果関係は不明としつつ、同ワクチン接種後に心筋炎や心膜炎の海外報告がある旨を追記する。直近3年度に報告された国内症例では、コミナティ筋注で心筋炎関連症例が12例(うち転帰死亡2例)、心膜炎関連症例が3例、モデルナ筋注ではそれぞれ1例、0例となっているが、報告症例はいずれも因果関係は否定されている。シリーズ 副作用・有害事象・注意喚起情報 一覧
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