「美容医療診療指針」を公開

　医療情報サービス（Minds）はこのほど、日本美容外科学会（JSAPS）と日本形成外科学会が作成した「美容医療診療指針 」をオンラインで無料公開した。同指針は、美容医療において、未承認医薬品・材料・機器を使用する頻度の高い、顔面若返り治療と乳房増大術に関する治療指針をまとめたもの。「シワ」「シミ・タルミ」「乳房増大」の3章構成で、8つ のクリニカルクエスチョン（CQ）が設定されている。　日本の美容医療の課題として、合併症の実態把握に関する信頼性の高い調査が行われていないこと、未承認医薬品・材料および医療機器が数多く使用されているにもかかわらず、質を担保し重大な合併症を回避するための共通の診療指針がないことが挙げられる。同指針は、美容医療による合併症の実態を把握し、安全な美容医療を適用するための研究の一環として作成された。　CQは、「シミ、日光黒子（老人性色素斑）にレーザーや光治療（IPL）は有効か？」や「脂肪注入による乳房増大術後の画像検査によるフォローアップは、脂肪壊死の診断や乳癌との鑑別に有用か？」などがある。また、リスクの高い施術に関するCQに対しては「行わないことを強く推奨す...