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肺がんと黒色腫の死亡数が急速に減少――『米国がん年次報告』

2021年8月7日  米国立がん研究所(NCI)

(海外がん医療情報リファレンス7月21日付記事を転載) 最新の「がんの現状に関する米国年次報告書(Annual Report to the Nation on the Status of Cancer)」によれば、米国では全がん死亡率があらゆる人種・民族の男女で低下し続けている。2001年から2018年の間に肺がん死亡率の低下が加速し、近年転移性悪性黒色腫の生存率が大幅に向上したことを反映して、悪性黒色腫の死亡率が大きく低下した。しかし、前立腺がん、大腸がん、女性の乳がんなどの主ながん種では、以前見られていた死亡率の低下傾向が鈍化または消失した。 この報告書(JNCI:The Journal of the National Cancer Institute誌に掲載)からはほかにも、女性、小児、思春期および若年成人(AYA世代)の全がん罹患率が上昇を続けていることが明らかになった。報告書の動向はいずれも、COVID-19の流行前の期間を対象としたものである。 この年次報告書は、米国がん協会(ACS)、米国疾病対策予防センター(CDC)、米国立衛生研究所の一部、米国立がん研究所(NCI)お...