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医療逼迫下でのステロイド事前処方に注意

2021年9月8日  m3.com編集部

 日本在宅ケアアライアンスは8月25日、「新型コロナウイルス感染症の自宅療養者に対する医療提供プロトコール」の第4版(9月4日に第5版が発表)を発表した。その中で自宅療養中の例外的なステロイド薬の事前処方に関する注意点を示した。これとは別に、8月30日には厚生労働省が自治体や医療関係者向けに「コロナ自宅療養者への医療提供」と題した講演会を開催。医療法人社団悠翔会理事長の佐々木淳氏らが、現時点で治療選択肢の少ない新型コロナウイルス感染症(COVID-19)在宅医療の課題や工夫を解説した。佐々木氏らが最近診療に当たった患者の集計によると、より若年の患者が増えた第5波では、これまで往診依頼のあった中等症II(呼吸不全あり)の患者の96%が「メタボリックシンドロームの基準」に該当するなど、高用量ステロイド適応の慎重な判断が必要な患者が多いそうだ。(m3.com編集部・坂口恵) 医療逼迫下での「ステロイド事前処方」に踏み込む  COVID-19第5波に伴う医療逼迫の影響で入院調整中の患者を含む自宅療養・宿泊療養者の数は東京都だけでも8月30日現在、3万人近くに上る。外来や往診などでの対応...