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大動脈カニューレが一部自主回収

2021年9月22日  医薬品医療機器総合機構

 医薬品医療機器総合機構(PMDA)は9月16日、泉工医科工業の「大動脈カニューレ」(商品名:体外循環用カニューレフレックスメイト)の自主回収情報(クラスII)を発表した。当該製品の先端チップの接着に問題がある可能性が判明したための措置で、回収作業は同日より実施している。 回収対象となったのは、2021年6月10日‐9月3日に出荷された品番「COKN-U-135(コロナリーカニューレユニバーサル)」のうち、ロット番号203026の計176本とロット番号212001の計35本。当該製品において、手術中に先端チップの接着が剥がれて先端部が外れたという報告があった。調査の結果、製造工程で先端部に対して接着が不足していた可能性があることが判明した。そのため同社では当該製品の自主回収を実施することを決めた。納入先はすべて把握しているという。 手術中に先端チップが外れた場合、体内に遺残する恐れがある。しかし、当該製品は医療従事者により目視で操作されるため、問題が発生した場合もすぐに発見でき、適切に処置が施される。そのため泉工医科工業では、重篤な健康被害は発生しないと考えている。回収開始時点までに、...