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COVID-19重症患者の担当医への調査結果【時流◆COVID-19とECMO治療現場の実態】

2021年12月16日  時流

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)においては、流行の波が繰り返すたびに患者数が大きく増加し、医療逼迫や一部では医療崩壊が起きた。こうした中、COVID-19重症呼吸不全患者に対する人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO)といった限られた医療資源の配分に対する議論が起きたことは記憶に新しい。医療現場で実際にECMO治療に当たった医師や、同治療を受けた患者・家族に対する聞き取り調査の結果が明らかになった。東京医科歯科大学生命倫理研究センター・センター長の吉田雅幸氏が、日本救急医学会学術集会ならびにAMED・JST-RISTEX連携セッション「COVID-19における倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)を考える―多様な研究開発の視点から」で行った報告を紹介する。第1回は医療者への聞き取り調査について。重症者病棟に搬送された時点で既に挿管されている、あるいは感染対策のために、医療者と患者・家族の十分な意思疎通がかなり難しい実態が明らかになった。(m3.com編集部・坂口恵/11月21、23日取材、全2回)...