コロナワクチン接種後CVST、TTS併発で死亡率上昇

新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）ワクチン接種後28日以内に脳静脈洞血栓症（CVST）を発症した患者116例を対象に、血小板減少症に伴う血栓症（TTS）の有無別の転帰をコホート研究で検討。新型コロナウイルス感染症（COVID-19）大流行前のCVST患者207例を対照とした。 その結果、116例中78例（67.2％）にTTSを認め、このうち76例がChAdOx1 nCov-19ワクチン（アストラゼネカ社製）を接種していた。TTS群78例中63例（81％、平均年齢45歳）、非TTS群38例中30例（79％、同55歳）、対照群207例中145例（70.0％、同42歳）が女性だった。TTS群70例中25例（36％）、非TTS群35例中2例（6％）、対照群206例中10例（4.9％）が血栓塞栓症を併発し、院内死亡率は順に47％、5％、3.9％だった。...