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血液腫瘍患者のコロナワクチン、追加接種で抗体陽転増加

2022年8月18日  専門誌ピックアップ

血液悪性腫瘍患者378例を対象に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種後の血清学的反応および転帰を後ろ向きに解析した。 その結果、ワクチン初回接種後の抗体陽転化率は48%で、活動性悪性腫瘍患者やB細胞枯渇モノクローナル抗体(B-cell-depleting monoclonal antibody)で治療して間もない患者が最も低かった。初回接種後のワクチン不応者の56%に追加(ブースター)接種後の抗体陽転化が見られた。積極的療法実施中の患者とそうでない患者の抗体陽転化の割合はほぼ同じだった(53% vs. 58%、P=0.82)8.8%がCOVID-19に罹患し、0.8%がCOVID-19により死亡した。ワクチン接種後の抗体陽転化とCOVID-19罹患に有意な相関は見られなかったが、抗体陽転患者にCOVID-19に起因する死亡が認められず、tixagevimab/cilgavimabにより治療した患者でCOVID-19診断は認められなかった。...