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慢性疼痛のCBT、AI併用でセラピストの従事時間半減

2022年8月21日  JAMA Internal Medicine

慢性疼痛に対する認知行動療法(CBT-CP)と人工知能(AI)および自動音声応答システム(IVR)の併用(AI-CBT-CP)による効果をセラピストの電話による標準的なCBT-CP(1回45分)と比較する無作為化非劣性試験を実施。慢性疼痛患者278例(平均年齢63.9歳、男性89.2%、白人81.8%)を対象とし、AI-CBT-CP群では、IVRに対する患者の反応に基づきAIが治療を推奨した。 その結果、AI-CBT-CP群と標準的CBT-CP群のRoland Morris質問紙(RMDQ)スコア平均差は、3カ月時点が-0.72点、6カ月時点が-1.24だった。AI-CBT-CPは、両評価時点で標準的CBT-CPに対する非劣性の基準を満たした(いずれもP<0.001)。RMDQ(37% vs. 19%、P=0.01)および疼痛強度スコア(29% vs. 17%、P=0.03)から判断して、AI-CBT-CP群の方が6カ月時点で臨床的に意義のある改善を示した患者の割合が高かった。AI-CBT-CP群では、セラピストの従事時間が標準的CBT-CP群の1/2未満だった。...