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皮下植込みICD、経静脈ICDよりリード合併症少ない

2022年11月24日  Annals of Internal Medicine

1次または2次予防のため植込み型除細動器(ICD)の適応がある60歳未満の患者503例(平均年齢49.0歳)を対象に、皮下植込み型ICD(S-ICD)と経静脈ICD(VT-ICD)の周術期の安全性および転帰を無作為化多施設試験で比較(ATLAS試験)。平均追跡期間は2.5年だった。 その結果、周術期リード合併症発生率はS-ICD群が0.4%、VT-ICD群が4.8%だった(差-4.4%、95%CI -6.9--1.9、P=0.001)。S-ICD群に不適切なICDショック(致命性不整脈がない)の発生率が高い傾向が見られたが(ハザード比2.37、0.98-5.77)、ICDショック失敗(心室性不整脈停止に至らない)発生率の上昇は認められなかった(同0.61、0.15-2.57)。S-ICD群の方がVT-ICD群より、留置日および1カ月後のICD部位疼痛スコア(10点の数値評価尺度)が高かった(留置日4.2±2.8 vs. 2.9±2.2、P<0.001、1カ月後1.3±1.8 vs. 0.9±1.5、P=0.035)。...