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小児のワクチン接種後心筋心膜炎、発生率は低い

2022年12月21日  JAMA Pediatrics

思春期児および若年成人(12-20歳)を対象に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)mRNAワクチン接種後の心筋心膜炎に伴う臨床像と早期転帰を系統的レビューとメタ解析で評価。2022年8月までの観察研究23件(COVID-19ワクチン関連心筋心膜炎患者854例、平均15.9歳)を解析対象とした。 その結果、性別は男性の方が多かった(90.3%)。初回接種後より2回目接種後の方が発症率が高く、74.4%が2回目接種後に発症していた。患者のほとんど(84.4%)は左室機能が保たれていた。左室収縮機能障害(LVEF<55%)が見られた患者15.6%のほとんど(14.1%)は軽度(LVEF 45-54%)で、重度のLV収縮機能障害(LVEF<5%)が見られた患者はわずか1.3%だった。患者の92.6%が入院し、23.2%がICUに入室したが、強心薬の使用率は1.3%で、死亡または機械換気を要した患者はなく、入院期間も2.8日だった。...