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血液がん患者はブレイクスルー感染リスク高い

2023年1月17日  JAMA Oncology

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンを接種したカナダ・オンタリオ州の住民(18歳以上)を対象に、がん患者のCOVID-19ワクチン接種とブレイクスルー感染(ワクチン接種後の感染)やCOVID-19重症転帰の関連を後ろ向きコホート研究で検討。ワクチンを接種したがん患者28万9400例(血液がん3万9880例、固形がん24万9520例)、マッチさせたがんのない対照115万7600例を解析した(女性65.4%、平均66歳)。 その結果、血液がん患者(補正ハザード比1.33、95%CI 1.20-1.46、P<0.001)はブレイクスルー感染率が高かったが、固形がん患者(同1.00、0.96-1.05、P=0.87)では高くなかった。COVID-19重症転帰(入院と死亡の複合)は、がん患者の方が非がん患者よりも有意に高かった(同1.52、1.42-1.63、P<0.001)。重症転帰のリスクは、血液がん患者(同2.51、2.21-2.85、P<0.001)の方が固形がん患者(同1.43、1.24-1.64、P<0.001)より高かった。抗CD20治療を受けている患者を除き、ワク...