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造血幹細胞移植後の感染にposoleucelが有効

2023年1月26日  専門誌ピックアップ

同種造血幹細胞移植(allo-HCT)後に感染する頻度が高い6種のウイルス(アデノウイルス、BKウイルス、サイトメガロウイルス、エスプタインバーウイルス、ヒトヘルペスウイルス6型、JCウイルス)に対する複数ウイルス特異的T細胞療法posoleucelの実行可能性および安全性を第II相試験で検討。該当するウイルスに感染したが、標準的抗ウイルス療法に不応または不耐のレシピエント58例を対象とした。 その結果、posoleucelの忍容性は良好で、サイトカイン放出症候群などの注入に起因する毒性は見られず、試験期間中の移植片対宿主病(GvHD)発生率はグレード2が3.4%、グレード3が1.7%だった。6週時点の全奏効率は95%、血漿ウイルス量低下率の中央値は97%だった。登録時に2種以上のウイルスに感染していた12例の臨床的奏効達成率は83%だった。BKウイルスに伴う難治性出血性膀胱炎を治療した患者23例のうち、74%が6週時点までに症状および肉眼的血尿が消失した。...