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乳児期のRSウイルス感染なしで小児喘息リスク26%低下

2023年5月2日  Lancet

米テネシー州の小児診療所11施設で、2012年または2013年のそれぞれ6-12月に満期出生した健常児1741例を対象に、乳児期のRSウイルス(RSV)感染と小児喘息発症リスクの関連を前向き住民対象出生コホート研究で検討(INSPIRE試験)。1歳時までのRSV感染率は54%(95%CI 52-57)だった。 その結果、追跡5年での小児喘息有病率は、RSV非感染群の方が感染群に比べ低かった(16% vs. 21%、P=0.016)。1歳時までのRSV感染なしは、感染ありに比べ5歳までの小児喘息有病率の26%低下と関連した(調整後リスク比0.74、95%CI 0.58-0.94、P=0.014)。乳児期にRSV感染を回避することで、5歳時点で15%(95%CI 2.2-26.8)の小児喘息が予防できると推定された。...