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USPSTFの糖尿病検診開始年齢引き下げで検出感度上がる

2023年5月11日  専門誌ピックアップ

米国予防医学専門委員会(USPSTF)による過体重/肥満者への糖尿病前症/糖尿病スクリーニング開始年齢の引き下げ(2015年勧告は40歳から、2021年勧告は35歳から)、および米国成人全体での代替となる年齢およびBMIカットオフ値での臨床成績および健康の公正性(health equity)を、人種および民族別に評価。糖尿病診断を受けていない成人の全国代表標本3243人を解析対象とした。 その結果、全体および各人種/民族群内での糖尿病前症および糖尿病の検出感度は、2021年勧告の方が2015年勧告に比べわずかに高く[58.6%(95%CI 55.5-61.6) vs. 52.9%(同49.7-56.0)]、特異度は低かった[69.3%(同65.7-72.2) vs. 76.4%(同73.3-79.2)]。より低い年齢およびBMIカットオフ値でのスクリーニングは、特にヒスパニック系、非ヒスパニック系黒人、アジア系で、さらに高い感度と低い特異度を示した。BMI値に関係なく35-70歳の全成人を対象とした検診は、すべての人種および民族群での公正性が最も高かった。...