NASH関連肝硬変にセマグルチド、肝線維化改善せず

非アルコール性脂肪性肝炎（NASH）関連肝硬変の患者71例を対象に、セマグルチド2.4mg週1回皮下投与の有効性と安全性を二重盲検無作為化プラセボ対照第II相試験で検討。無作為化割り付けには2型糖尿病の有無で被験者を層別化する対話型ウェブシステムを用いた。主要評価項目は、48週間後にNASHの悪化なしに肝線維症が1ステージ以上改善した患者の割合とした。 その結果、NASHの悪化なしに肝線維症が1ステージ以上改善した患者の割合に統計学的な有意差は見られなかった（セマグルチド群11％ vs. プラセボ群29％、オッズ比0.28、95％CI 0.06-1.24、P＝0.087）。有害事象（89％ vs. 79％）および重篤な有害事象（13％ vs. 8％）を報告した患者の割合は両群同程度だった。...