1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. PA患者の塩分制限、血圧と抑うつ症状を有意に改善

PA患者の塩分制限、血圧と抑うつ症状を有意に改善

2023年5月18日  専門誌ピックアップ

ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)を含む降圧薬レジメンで安定している原発性アルドステロン症(PA)患者41例を対象に、中等度の食塩摂取制限の降圧効果および関連する生理学的変化を検証(salt CONNtrol試験)。被験者は構造化された栄養トレーニングおよびアプリによる健康監視で12週間の食塩摂取制限を実施した。 その結果、24時間尿中ナトリウム排泄量で評価した1日当たり推定食塩摂取量はベースラインの9.1gから試験終了時には5.2gと大幅に低下し、収縮期血圧(130mmHg vs. 121mmHg)および拡張期血圧(84mmHg vs. 81mmHg)も大きく改善した。食塩摂取制限で有意な1.4kgの体重低下、脈圧の改善(46mmHg vs. 40mmHg)、PHQDスコアで評価した抑うつ症状の正常化(P<0.05)が見られた。食塩摂取制限、デキサメタゾン抑制試験後のコルチゾール、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)阻害薬用量は、血圧低下と独立して関連した。...