腎機能障害と腎損傷、脳卒中再発と全死亡の独立危険因子
Fukuoka Stroke Registryに登録された虚血性脳卒中患者1万2576例を対象に、慢性腎臓病(CKD)および腎機能障害(推算糸球体濾過量=eGFR低下)と腎損傷(蛋白尿)と脳卒中再発および全死亡との関連を縦断観察コホート研究で検討。eGFR低下は、G1:60mL/分/1.73m2以上、G2:45-59mL/分/1.73m2、G3:45mL/分/1.73m2未満に分類した。蛋白尿は、P1:-、P2:±または1+、P3:2+以上に分類した。追跡期間中央値は4.3年だった。 その結果、心血管危険因子を含む複数の交絡因子で調整後も、CKDは脳卒中再発および全死亡のリスク上昇と独立して関連した。eGFRと蛋白尿はそれぞれ、脳卒中再発(G3 vs. G1:多変量調整後ハザード比1.22、95%CI 1.09-1.37、P3 vs. P1:同1.25、1.07-1.46)および死亡(G3 vs. G1:同1.45、1.33-1.57、P3 vs. P1:同1.62、1.45-1.81)のリスク上昇に独立して関連していた。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。