1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. ダパグリフロジンで心不全患者のKCCQ各項目スコアが改善

ダパグリフロジンで心不全患者のKCCQ各項目スコアが改善

2023年6月28日  専門誌ピックアップ

20カ国353施設で実施されたDELIVER試験の事後探索的解析を実施。軽度の駆出率低下または維持の心不全患者5795例(平均年齢71.5±9.5歳、男性57.7%)を対象に、プラセボと比較したSGLT2阻害薬ダパグリフロジン治療とカンザスシティ心筋症質問票(KCCQ)各項目のスコアの変化量との関連を検討した。KCCQ各項目のスコアは0-100で評価された。 その結果、プラセボとの比較で、ダパグリフロジンは8カ月時でほぼ全てのKCCQスコアの大幅改善と関連した。ダパグリフロジンによる改善が最も顕著だった項目は、下肢浮腫の頻度(プラセボとの差3.2、95%CI 1.6-4.8、P<0.001)、息切れによる睡眠時間制限(同3.0、1.6-4.4、P<0.001)、息切れによる活動制限(同2.8、1.3-4.3、P<0.001)だった。1、4、8カ月時のデータを統合した縦断的解析でも、同様のパターンが認められた。ほとんどの項目で、スコアが改善した患者の割合はダパグリフロジンで高く、悪化した患者の割合は低かった。...