急性脳内出血、ケアバンドルで機能転帰を改善

低・中所得9カ国と高所得1カ国の病院121施設の急性特発性脳内出血患者7036例を対象に、早期強化降圧治療（収縮期血圧140mmHg未満）、厳格な血糖コントロール（非糖尿病患者6.1-7.8mmol/L、糖尿病患者7.8-10.0mmol/L）、解熱（37.5℃以下）、ワルファリン関連抗凝固作用の迅速な是正（国際標準比1.5未満）を組み込んだケアバンドルの転帰改善効果を、実践的国際多施設共同エンドポイント盲検化stepped wedgeクラスター無作為化比較試験で検討した（INTERACT3試験）。主要評価項目は、6カ月時に修正Rankin尺度（mRS）で評価した機能回復とした。 その結果、機能転帰不良となる可能性は、ケアバンドル群の方が低かった（共通オッズ比0.86、95％CI 0.76-0.97、P＝0.015）。ケアバンドル群のmRSスコア改善は、追加の調整を行った一連の感度分析全体で概ね一貫していた（同0.84、0.73-0.97、P＝0.017）。ケアバンドル群では、通常ケア群よりも重篤な有害事象の発現が少なかった（16.0％ vs. 20.1％、P＝0.0098）。...