スタチン療法開始で糖尿病性腎臓病の発症リスクを低下
China Renal Data Systemのデータベースに登録の40歳以上の2型糖尿病患者を対象に、スタチン開始と腎臓病発症リスクの関連を多施設共同後ろ向きコホート研究で検討。主要評価項目は、腎機能障害および蛋白尿の複合と定義された糖尿病性腎臓病(DKD)発症とした。患者特性の均衡性維持のために、傾向スコアオーバーラップ重み付け法を用いた。 その結果、加重コホートのスタチン開始者7272例および非開始者1万2586例の比較で、スタチン開始はDKD発症リスク(ハザード比0.72、95%CI 0.62-0.83)および腎機能低下リスク(同0.60、0.44-0.81)の減少と関連した。スタチン開始者では、LDLコレステロール(LDL-C)のコントロールが強化された患者(1.8mmol/L未満)の方が、脂質コントロールが不十分な患者(LDL-C 3.4mmol/L以上)よりも、DKD発症リスクが低くなった(ハザード比0.51、95%CI 0.32-0.81)。...
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