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献腎移植での緩衝晶質液、生食に比べDFG減

2023年8月8日  Lancet

献腎移植を受ける成人および小児患者807例を対象に、静脈内輸液としての生理食塩液(0.9%食塩液)の代わりに低塩素の緩衝晶質液(Plasma-Lyte 148)を使用することで移植腎機能発現遅延(DFG)の発生率が低下するという仮説を実践的二重盲検無作為化試験で検討(BEST-Fluids試験)。主要評価項目はDFGで、移植後7日以内の透析実施と定義した。 その結果、DFGが発生したのは、緩衝晶質液群404例中121例(30%)、生食群403例中160例(40%)だった(調整後相対リスク0.74、95%CI 0.66-0.84、P<0.0001)。安全性解析での重篤な有害事象数は両群同様で、発生率は緩衝晶質液群1%未満、生食群1%だった(調整後リスク差-0.5%、95%CI -1.8-0.9、P=0.48)。...