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活動性UCの臨床的寛解導入・維持にミリキズマブ有効

2023年8月15日  New England Journal of Medicine

中等症ないし重症の活動性潰瘍性大腸炎(UC)の寛解導入および維持療法として、IL-23 p19を標的とする抗体製剤ミリキズマブの有効性を第III相二重盲検無作為化プラセボ対照試験2件で検討。導入療法試験(1281例)で反応を示した患者(544例)を維持療法試験に組み入れた。反応を示さなかった患者には、維持療法試験の最初12週間に非盲検でミリキズマブを投与できることとした。 その結果、主要評価項目とした導入療法試験12週時点(24.2% vs. 13.3%、P<0.001)、維持療法試験40週時点(49.9% vs. 25.1%、P<0.001)での臨床的寛解率は、ミリキズマブ群の方がプラセボ群より有意に高かった。有害事象の上咽頭炎および関節痛発現率は、ミリキズマブ群の方が高かった。両試験でミリキズマブを投与した1217例のうち、15例で日和見感染(帯状疱疹6例)、8例でがん(大腸がん3例)が発生した。導入療法試験のプラセボ群では、1例に帯状疱疹感染が認められた。...