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心原性ショック合併AMIに経皮的LVADの有効性を検討

2023年8月18日  専門誌ピックアップ

経皮的冠動脈インターベンションを施行した心原性ショックを伴う急性心筋梗塞(AMICS)患者2万3478例のメディケア請求データを用いた観察分析を実施し、経皮的微小軸流(microaxial)左心補助人工心臓(LVAD)と代替治療(内科的治療および大動脈内バルーンポンプ)の有効性を比較した。 その結果、治療の逆確率重み付け法を用いた分析および猶予期間を設定した分析で、経皮的微小軸流LVADはリスク調整30日全死亡率上昇と関連したが(リスク差14.9%、95%CI 12.9-17.0)、データにはない疾患重症度の評価尺度による交絡の可能性が示唆された。操作変数分析でも経皮的微小軸流LVADは30日全死亡率が高かったが(同13.5%、3.9-23.2)、未測定の変数による交絡の可能性が示唆された。差分の差分法(instrumented difference-in-differences analysis)では、経皮的微小軸流LVADと死亡率との関連は不明確だった。...