心肺持久力は閉経後の肥満女性の乳がんリスクに関連

英国バイオバンクから、乳がんと診断されていない閉経後女性1万7840例のデータを用いて推定される心肺持久力（CRF）と乳がんリスクとの関連を前向きコホート研究で検討。10年刻みの年齢区分内で80パーセンタイルを超える場合を高CRFとした。乳がんの診断のないことと全死因死亡を競合リスクとしたFine-Gray回帰で解析した。 その結果、追跡期間中央値の11.0年に、浸潤性乳がん529例、乳がん以外の疾患1623例、死亡241例が生じた。乳がん危険因子で補正すると、高CRF群では乳がんリスクが24％低かった（部分分布ハザード比0.76、95％CI 0.60-0.97）。体脂肪の指標（BMIと体脂肪率）で層別化することによって、効果指標の修飾が認められた。高いCRFは、第1五分位を上回る過体重/肥満（同0.33、0.11-1.01）または体脂肪率（同0.65、0.45-0.94）に分類された群でのみ乳がん低リスクと関連していた。...