ベンラリズマブ、好酸球性胃炎の組織学的寛解率を改善

12-60歳の症候性好酸球性胃炎患者26例（平均年齢19.5歳、男性19例）を対象に、好酸球を除去するベンラリズマブの有効性および安全性を第II相単施設二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討。主要評価項目は、12週時点での組織学的寛解（胃内最大好酸球数＜30eos/hpf）とした。二重盲検期間後、全患者に非盲検でベンラリズマブを投与した（OLE期間）。 その結果、12週時点の組織学的寛解率は、ベンラリズマブ群が77％、プラセボ群が8％だった（差69％ポイント、95％CI 32-85、P＝0.0010）。ベースラインから12週までの胃内最大好酸球数（平均－137eos/hpf vs. －38eos/hpf、P＝0.0080）、組織学的総スコア（平均－0.31 vs. －0.02、P＝0.0016）と炎症スコア（平均－0.46 vs. －0.04、P＝0.0006）、血中好酸球数（中央値－1060 eos/μL vs. －160 eos/μL、P＝0.0044）の変化量は、ベンラリズマブ群の方が有意に大きかった。治療下で発現した有害事象（主に頭痛、悪心、嘔吐）発現率は、それぞれ85％および...