PHMによるundermatchedドナー心臓、特定のレシピエントで死亡率増

2003-22年に米国で心臓移植を受けた成人患者3万7712例を対象に、predicted heart mass（PHM）によるドナーとレシピエントの心臓サイズマッチングと肥満または肺血管抵抗（PVR）上昇患者の移植後死亡リスクとの関連をコホート研究で検討。BMI（18.0未満を低体重、18.1-24.9を適正体重、25.0-29.9を過体重、30.0-34.9を肥満1、35-39.9を肥満2、40.0以上を肥満3と定義）および移植前PVRにより患者を分類した。 その結果、適正体重、過体重、肥満2の患者では、PHMがundermatchedの心臓移植が死亡リスク上昇に関連していた（適正体重：ハザード比1.20、95％CI 1.07-1.34、過体重：同1.12、1.02-1.23、肥満2：同1.07、1.01-1.14）。一致するまで段階的に調整した多変量補正スプライン曲線で、移植前PVRが高く、PHMがundermatchedの心臓移植を受けた患者で移植後死亡率が高いことが示された。一方、overmatchedの心臓の移植は、サイズがマッチした移植と死亡リスクに差がなかった。...