肝硬変患者1723例を対象に、肝細胞がん(HCC)の発生率と危険因子をHCCの早期発見に向けた多施設共同試験(HEDS試験)で検討。HCCに関する標準的なサーベイランスを行った肝硬変患者を前向きに登録した。HCCと人口統計学的データ、病歴および家族歴、肝疾患の病因、臨床的特徴との関連を評価した。 その結果、追跡調査期間中央値2.2年で、HCC新規患者が109例、発生率が100人年当たり2.4となった。危険因子(HCC新規患者95例を含む1325例を分析)には、性別(P<0.001、男性:オッズ比2.47、95%CI 1.54-4.07)、肝硬変年数(P=0.004、同1.06、1.02-1.1)、肝がんの家族歴(P=0.02、あり:同2.69、1.11-5.86)、年齢(5歳ごと、P=0.02、同1.17、1.03-1.33)、肥満(P=0.02、肥満:同1.7、1.08-2.73)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ[log(1+AST)、P=0.06、同1.54、0.97-2.42]、αフェトプロテイン[log(1+AFP)、P=0.07、同1.32、0.97-1.77]、アル...
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