スウェーデンのSCAPIS(Swedish Cardiopulmonary Bioimage Study)コホート参加者で明白な動脈硬化性疾患のない8973例(平均57.4歳、女性53.7%)を対象に、腸内細菌叢と冠動脈アテローム性硬化症との関連を横断研究で検討。冠動脈アテローム性硬化症は、冠動脈石灰化スコアと冠動脈CT血管造影で評価した。腸内細菌叢の種類と機能はメタゲノムショットガンシーケンスで解析し、多変量回帰モデルを用いて冠動脈アテローム性硬化症との関連を評価した。 その結果、解析対象集団の40.3%に冠動脈石灰化が、5.4%に閉塞率50%を超える狭窄が1つ以上発見された。64の菌種が冠動脈石灰化スコアに関連し、特にStreptococcus anginosusとStreptococcusoralis subsp oralisの関連が強かった(P<1×10-5)。64種のうち19種が高感度CRP濃度と、16種が好中球数と関連していた。口腔内に一般に常在する腸内微生物種は、血漿中インドールプロピオン酸と負の関連を、血漿中の二次胆汁酸およびイミダゾールプロピオン酸と正の関連を示した。...
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