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脳卒中、塞栓性は血栓性よりも転帰不良

2023年9月2日  専門誌ピックアップ

Atherosclerosis Risk in Communities(ARIC)研究の参加者で虚血性脳卒中を発症した940例(平均年齢71歳、女性51%、黒人38%)を対象に、血栓性脳卒中と塞栓性脳卒中の重症度および死亡リスクの違いを検討した。多項ロジスティック回帰モデルで、脳卒中のサブタイプ(塞栓性、血栓性)と入院時のNIHSSカテゴリー[ごく軽症(5以下)、軽症(6-10)、中等症(11-15)、重症(16-20)、超重症(20以上)]との関連を明らかにした。 ] その結果、重症度の高い脳卒中(対照はNIHSS 5以下)を発症するリスクは塞栓性の方が血栓性よりも高く、塞栓性では軽症(オッズ比1.95)から超重症(同4.95)まで段階的にリスクが上昇した。性別により脳卒中のサブタイプと重症度との関連が変化した[塞栓性vs. 血栓性、交互作用のP=0.03、重症度カテゴリー別、女性オッズ比2.38(95%CI 1.55-3.66)、男性オッズ比1.75(同 1.09-2.82)]。死亡リスク(追跡期間中央値5年)も塞栓性の方が血栓性よりも高かった(ハザード比1.66、95%CI 1....