HF患者の退院後転帰、トラセミドとフロセミドで差はなし
心不全(HF)で入院した患者2859例を対象に、ループ利尿薬トラセミドの患者報告アウトカムに対する有効性を実用的非盲検無作為化試験(TRANSFORM-HF試験)で検討。Kansas City Cardiomyopathy Questionnaire Clinical Summaryスコア(KCCQ-CSS:2787例、臨床的重要差:5点以上)と患者の健康に関する質問票(PHQ)-2(2624例、スコア3以上でうつ病の可能性)を評価し、フロセミドと比較した。 その結果、12カ月時点で、ベースラインからのKCCQ-CSS変化量(調整後平均差0.06、95%CI -2.26-2.37、P=0.96)、PHQ-2スコア3以上の患者の割合(15.1% vs. 13.2%、P=0.34)に、両群間で有意差は認められなかった。KCCQ-CSSの結果は、追跡調査1カ月(調整後平均差1.36、95%CI -0.64-3.36、P=0.18)および6カ月時点(同-0.37、-2.52-1.78、P=0.73)、ならびに駆出率による表現型、無作為化時のNYHA分類、入院前のループ利尿薬別で、ほぼ同じだった...
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